配当貴族の没落

すっかり配当貴族という言葉を忘れていました。思い出したのは、楽天証券のトータルリターンのページで成績の悪い投資信託を閲覧していた時でした。S&P500配当貴族指数(税引後配当込み、円換算ベース)に連動するように設計されたSMT 米国株配当貴族インデックス・オープンの成績が低くて、閲覧時に見つけてしまいました。

SMT 米国株配当貴族インデックス・オープンの販売当初は、過去においてS&P500配当貴族指数がS&P500株価指数を上回る成績を続けてきたことを表すグラフで、今後も好成績だと思わせるようなグラフでした。そのためインデックス投資から配当貴族に乗り換える投資家も少なからず居ました。

しかし意外と純資産総額が増えず、配当貴族の成績でもインデックス信仰の牙城は崩せなかった感じです。ただ高配当戦略は人気で米国個別株投資で行っている人も多く。アメリカではバンガード社もバンガード・米国高配当株式ETF(VYM)を販売するなど、高配当戦略は広く行われています。

SMT 米国株配当貴族インデックス・オープンの運用成績ですが、

出典:SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン【販売用資料】マンスリー・レポート

と同時期のS&P500株価指数を下回っています。理由として高配当株がすでに買われていてインデックスよりも値上がりしづらかったと思えます。


アメリカの高配当株はすでに成熟した企業がほとんどで成長余力が無く、その分株価が上がりにくい点があります。それでも連続増配企業などは多角化で成長を続けているため、配当の増加を期待した買いが入り、株価が上昇を続けています。


高配当株が不人気で配当貴族指数がS&P500株価指数に負けていますが、過去は勝ち続けていましたから、負けているのも一時的と考えて、安いうちに買いを入れるのもいいと思えます。


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