安定的な利回りを得られる投資というと不動産投資を挙げる人が多いです。債券も安定的な利回りを得られますが、今の低金利だと投資対象としては考えられなくて、安定的な利回りを得るとしたら不動産投資になります。
しかし今ではソーシャルレンディングという投資手段もできて、こちらも安定的な利回りを得ることができます。ソーシャルレンディングは融資ファンドを運営する運営会社が融資先企業にファンドから融資を行い、受け取れる金利収入をファンドの出資者に分配します。この分配金が投資に対するリターンになります。
ソーシャルレンディングの利回りは高いものなら10%を超えますが、大体は5~6%程度でして不動産投資の利回りと比べると低いです。ただ不動産投資の本当の利回りを知ればソーシャルレンディングの方が利回りが高いことがわかってきます。本当の利回りといえば実質利回りと思えますが、その実質利回りから別の費用を引く必要があって、その分を引いたのが本当の利回りになります。
別の費用とは建物の購入費用でして、会計上は減価償却費として不動産からの収益から引いています。減価償却費は建物の価値が最終的にゼロになり、購入費用分が損失となりますから価値の減価分を損失として収益から引くことを税務署は認めています。この減価償却費を毎年5%ずつ20年かけて収益から引いて建物の購入費用を回収したとします。実質利回りが8%だと5%を引いた残りが本当の利回りになり、ソーシャルレンディングの方が利回りが高いということになります。
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