ここ最近米国株ブームが起きていました。株式投資をやりたいけどどの株を買っていいかわからない?そう思う人たちに対して、日本株より米国株の方が値上がりしやすいと米国株を推す人たちがいて米国株に積極的に投資を勧めたりしていました。そのおかげで自然と米国株に投資をするのがブームになって居ました。ちょうど米国株が右肩上がりで上がっていたのもブームに追い風となっていました。
米国株投資が二手に分かれて
米国株の魅力として、日本にはない成長性の高い企業や高配当の企業があって、フェイスブックやアマゾンなどの成長企業に投資をするグループとエクソンモービルやフィリップモリスなどの高配当企業に投資をするグループに分かれて、お互い相手側の投資が駄目だと罵り合う状態でした。ただ成長企業側はすでに買われ過ぎて割高になっていたため、円安から円高になったのもあって成長企業側のトーンダウンが進んで、相対的に高配当側の勢力が大きくなっていきました。
米国株自体が伸びなくなってきた
株式投資家の間で米国株ブームが拡大したころには円安から円高に流れが変わり、為替差益どころか為替差損になって、運用成績がさほど良くなくその間に日本株が復活して、米国株に投資をする意味が無くなってきました。しかもアメリカの金利上昇が円安に戻し始めたが、金利上昇でアメリカ株の上昇を抑えることで為替のメリットも薄れて、米国株投資は不調のままでした。
金利上昇が高配当株に悪影響を及ぼして
高配当株は配当利回りで買われますから、長期金利が上昇すると相対的に高配当株の魅力が失われていきます。これは投資の世界ではもはや常識なのですが、にわかレベルの高配当株グループには知らない人が多く、知っていても都合の悪いとは無視で、無視された状態です。しかし株価は正直で、高配当株は他の株より売られて下がっていきます。それでも高配当株グループは、値下がりして人気が無くなった高配当株を不人気優良株とあくまでも優良株と強調して、信者をつなぎとめるのに必死になっています。不人気優良株という呼び名ならアップルやフェイスブックなども不人気優良株と呼んでいいと突っ込みたくなるところですが、それらはたまたま成功しているインチキ株という感じで認めそうにないです。
高配当株の終焉
株式投資は人気投票ですから、人気が無くなれば終わりです。ブームもいつかは過ぎ去ります。早く下りられた人たちはいいけど、損を恐れて何もできなかった人たちはさらに増えた損失に震えるだけです。だけど終焉こそ実はチャンスでして、夜明け前が一番暗いを理解できていれば、今がチャンスと思えるでしょう。ただそれを理解できている人たちがどれだけ居るか?本当に儲けられるのはどちらのグループでもない賢明な投資家と言えることだけが確かです。
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